樹脂サイディングのメリット・デメリット|外壁専門店が本音で解説!

目次

樹脂サイディングの特徴と注目される理由

北米では主流、日本ではまだ珍しい外壁材

樹脂サイディング(Vinyl Siding)は、アメリカやカナダでは住宅の外壁として非常に一般的で、
住宅外壁市場の約30~60%を占める主流素材とされています。

一方、日本では窯業系サイディングが90%以上のシェアを持ち、樹脂サイディングはまだ一般的ではありません。
しかし近年は、

  • 海沿いの塩害対策
  • 長寿命志向
  • メンテナンス費削減

の流れを受けて採用が増えています

長寿命・低メンテナンスで注目される背景

樹脂サイディングは「塗装不要で長寿命」という大きな特徴を持っています。
窯業系サイディングのように10年ごとの再塗装が不要なため、長期で見たときの維持費が圧倒的に安いという点が注目されています。

また、紫外線・塩害・湿気に強い素材のため、海沿い地域や日当たりの強い環境でも劣化が進みにくいのが特徴です。

リフォーム需要が高まる今、再評価されている理由

近年は「塗装で毎回100万円の負担をしたくない」「メンテナンスを簡単にしたい」というニーズが増加しています。
こうした背景から、

  • 再塗装不要
  • メンテナンスが楽
  • 長寿命
  • デザイン性が向上

という要素を満たす樹脂サイディングが、“次世代の外壁材”として再評価が進んでいます。

樹脂サイディングのメリット

① 再塗装不要でメンテナンスコストが安い

樹脂サイディング最大のメリットは再塗装が不要であることです。
窯業系サイディングが10~15年ごとに塗装が必要なのに対し、樹脂は「樹脂一体成型」といって素材自体に顔料が練り込まれているため、色が劣化する心配がありません。

30年での比較

  • 窯業系:塗装2〜3回 → 200〜300万円
  • 樹脂:塗装0回 → 洗浄のみ

長期コストを比較すると、樹脂の優位性は明確です。

② 色あせや劣化に強く、美観が長く続く

紫外線に強いPVC(塩化ビニル樹脂)と耐候性顔料を使用。
ASTM規格(北米の品質基準)でも高い耐色性が証明されています。

南向きの外壁でも退色が非常に少なく、
「長くキレイを保ちたい人」には最適な素材です。

③ 軽量で地震に強く、建物への負担が少ない

樹脂サイディングは窯業系の約1/10、金属サイディングの約1/3の重量。
軽い外壁は建物の負担を減らし、耐震性向上にもつながります。

リフォームでの“重ね張り(カバー工法)”にも適しており、
古い住宅の耐震補強にも効果があります。

④ 塩害や湿気に強く、海沿い住宅にも最適

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樹脂は錆びない・腐らない・水を吸わない素材。
金属系と比較すると、海沿い・湿気の多い地域では圧倒的に強いです。

■ 強いポイント

  • 塩で劣化しない
  • 海風でも変色しにくい
  • 雨で水を吸わないため膨張しない

湘南・三浦・房総など「塩害で外壁が傷む地域」の住民からの問い合わせが多数あります。

⑤ 施工対応範囲が広く、リフォームでも導入しやすい

施行がNGなお家がほぼなく、導入しやすいのもメリットです。
重ね張りとの相性も良く、古い外壁材の住宅でも導入できます。

⑥ デザインの進化で洋風・ナチュラル住宅にも合う

近年では

  • ナチュラル・サーフスタイル
  • アメリカンスタイル
  • ナチュラル・サーフスタイル

などの展開が増え、景観的にも違和感がありません。

樹脂サイディングのデメリット

① 施工できる業者がまだ少ない

最も大きなデメリットは「施工店が少ない」ことです。
樹脂サイディングは金属や窯業系と施工方法が異なるため、専門的な知識と経験が必要です。

未経験の業者が施工すると、

  • 反り
  • 浮き
  • 留め付け不良
  • ひび割れ

などのリスクがあります。

② 選べるデザイン・色のバリエーションが限られる

樹脂サイディングは北米デザインが中心のため、日本の外観デザインとは異なる部分があります。
カラー数は増えていますが、窯業系のように“数百パターン”というほど豊富ではありません。

ただし、近年はナチュラル・モダンなど幅広いデザインが登場しており、以前よりバリエーションは大きく改善されています。

③ 初期費用はやや高め

塗装よりは高く、金属サイディングと同等〜やや高い程度です。
ただし、維持費がほぼゼロに近いため、30年単位で見れば最もコストを抑えられます。

④ 強い衝撃を与えると割れてしまう

樹脂サイディングは柔軟性がありますが、強い衝撃を一点に受けると割れてしまう場合があります。
ただし、樹脂サイディングは一枚から張替えることができるため、修繕費を抑えることができます。
また、海外のメーカーのサイトにて解説されているのですが、樹脂サイディングを割るには野球ボールを思い切りぶつけたり、芝刈り機を落としたりなどといったレベルの衝撃が必要です。

⑤ 認知度が低く、理解されにくい素材

日本での普及率が低いため、「見たことがない素材」「本当に大丈夫?」と不安を感じる方もいます。

しかし、北米の実績を知れば不安は解消されるケースがほとんどです。

施行事例・施工目的

【事例①】メンテナンスコスト削減目的

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【事例②】長期間の使用を想定し、維持費を減らす目的

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【事例③】住宅の引継ぎを見据え、子供の負担を減らす目的

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他の外壁材との比較で見る“本当の違い”

窯業系との比較:耐久性とメンテナンスで差が出る

項目樹脂サイディング窯業系
塗装不要10〜15年ごと
耐水性◎水を吸わない△吸水による劣化
重量非常に軽い重い
耐塩害性◎強い△弱い
デザイン△少ない◎非常に多い

金属サイディングとの比較:断熱性とコストの違い

項目樹脂金属
塗装不要10~20年ごと
(グレードによる)
耐水性◎水を吸わない◎水を吸わない
重量◎非常に軽い○軽い
耐塩害性◎強い✕非常に弱い
デザイン△少ない○多い

総合的なバランスで見れば、樹脂が最も長期安定型

初期費用、耐久性、維持費、塩害耐性などを総合すると、
樹脂サイディングは「長期的にもっとも安心して使える外壁材」と言えます。

樹脂サイディングはどんな人に向いている?

メンテナンスを楽にしたい人

「塗装のたびに100万円使いたくない」という方には最適です。

海沿いや湿気の多い地域に住む人

塩害・湿気に強いため、沿岸地域や多湿地域との相性が抜群です。

長期的なコストパフォーマンスを重視する人

30年単位で見ると最も費用対効果が高い外壁材です。

後悔しないための注意点・業者選びのポイント

施工実績のある専門店を選ぶことが重要

樹脂サイディングは施工ルールが特殊で、経験の少ない業者では品質に差が出ます。

現地調査で立地条件を確認してもらう

海からの距離、日当たり、風向きなどを考慮した提案が重要です。

複数の素材を比較してから決める

樹脂・金属・窯業系を比較したうえで、
「自宅の立地に最も合う素材」を選ぶのが失敗しないコツです。

まとめ|樹脂サイディングは“正しく知れば後悔しない外壁材”

樹脂サイディングは環境・地域に合えば非常に優れた素材

海沿い・湿気の多い地域・メンテナンス負担を減らしたい方にとって理想的です。

デメリットも正しく理解して業者選びをすれば安心

施工できる業者を選ぶことで、デメリットのほとんどは回避できます。

まずは専門店で相談し、自宅に合うかを確認するのがおすすめ

外壁は30年以上使う設備。
素材選びから専門店に相談することが、後悔しないリフォームの第一歩です。

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