樹脂サイディング vs 窯業系サイディング|外壁専門店が後悔しない選び方を徹底比較!

外壁を検討する際、多くの方が最初に比較するのは「窯業系サイディング」です。
一方で、近年は北米で主流の「樹脂サイディング」も選択肢として注目されるようになってきました。
どちらの素材も魅力がありますが、構造や相性が大きく異なるため、住宅環境に合わせた選び方が非常に重要です。
この記事では、専門店の視点から “この2つを比較する際に意識すべき点” をわかりやすく整理し、後悔しない外壁選びをサポートします。
樹脂サイディングと窯業系サイディングの違いとは?
日本では窯業系が主流、北米では樹脂サイディングが主流

日本では「外壁=定期的に塗装するもの」という考えが一般的で、その文化に合わせて窯業系が広まりました。
一方で北米では「外壁は手間をかけず長く使うもの」という前提で住宅が設計されており、耐候性と維持のしやすさを重視した樹脂サイディングが標準となっています。
つまり、主流の違いは性能より“住宅文化の方向性”によって生まれています。
素材構造と特徴の基本的な違い

・窯業系サイディング:セメント質の板を焼成したものに塗装した“硬くて重い外装材”
・樹脂サイディング:樹脂に顔料(色)を練り込んで成形した“軽量カバー材”
窯業系は塗装してメンテナンスしていくことが前提のため
塗装によって色付けされています。
それに対し、樹脂は塗装することを想定していないため
色が顔料が練り込まれ作られています。
設計思想の違いが、後述するメンテナンス性・施工性・地域相性などに大きく影響します。
それぞれの外観・質感・施工方法の違い

窯業系は平板を貼り付ける構造のため
塗装によって「柄」で魅せるデザインに向いています。
樹脂はパネルが立体的であるため
立体的な外観をつくりやすく「陰影」で魅せるデザインに向いています。
施工方法も違い、窯業系と比べて樹脂サイディングは寒暖差で伸び縮みしやすいため、
知識、経験がない業者に頼んでしまうと、サイディングが割れてしまったりなどの施工不良につながります。
見た目・デザイン性の違い
窯業系はデザインの自由度が高く種類が豊富

窯業系はプリント技術を活かし、石材調・レンガ調・タイル調など幅広いデザインに対応できます。
選択肢の多さが魅力となります。
また、日本でトップのシェア率ということで様々なメーカーから出ているため、好みのデザインも見つかりやすいです。
樹脂サイディングは色あせに強く、ナチュラルな外観が長持ち

樹脂は素材の内部まで色が練り込まれているため、色あせしません。
素材自体が強いので、保護のために塗装をする必要もありません。
木目の陰影がナチュラルに見えるため、シンプルで飽きのこない印象の外観になります。
海外住宅のような仕上がりを求めるなら樹脂が◎

樹脂サイディングは立体的な“ラップ構造”が特徴で
アメリカン住宅のような水平ラインを美しく演出できます。
窯業系では出せない「影の深さ」「さわやかな外観」が特徴です。
耐久性・メンテナンス性の違い
窯業系は10年ごとに再塗装が必要

窯業系はセメント質のため、表面の保護膜が劣化すると吸水してしまいます。
そのため、仕上げを守るための塗装サイクルを定期的に守る必要があります。
樹脂サイディングは塗装不要でメンテナンスが楽

樹脂は水を吸わず、外気の影響をほとんど受けない素材です。
そのため、表面を塗り替える必要がなく、基本的なメンテナンスは洗浄中心です。
長期的なランニングコストで大きな差が出る

塗装の必要性があるかどうかで、維持費の差がはっきり分かれます。
「長期間の維持管理」という視点では大きな違いとなります。
価格・コストの違い
初期費用は窯業系が安い

材料費と施工店の数から考えると、窯業系のほうが初期費用は抑えやすい傾向にあります。
メンテナンスを含めた30年トータルコストは樹脂が有利

樹脂は再塗装を前提としていないため、経年で必要な支出が少なく済みます。
長く住むほど差が開きやすくなります。
費用だけでなく“維持のしやすさ”で比較するのがポイント

外壁は工事後も長く付き合う部分です。
将来の負担や手間まで含めて検討することが重要です。
重量・耐震性の違い
窯業系は重く、建物への負担が大きい

窯業系は構造が密で重量があるため、既存外壁に重ねるカバー工法の場合は建物への負荷が大きくなりすぎてしまいます。そのため一般的には推奨されません。
樹脂サイディングは軽量でリフォームにも最適

樹脂は非常に軽量で、既存の外壁に重ね貼りしても荷重が増えにくい素材です。
古い住宅ほど軽さのメリットが生きます。
耐震面で安心できるのは軽量素材

揺れに対する外壁の負担を減らすためには、素材の軽さが効果を発揮します。
重量は耐震性に大きくかかわってくるため、現在の住宅がどれくらいの重量なのかというのも一つの判断基準になります。
気候・立地による向き・不向き
窯業系は乾燥地域や温暖地域向き
湿度の影響が少ない地域では、窯業系の特性が活かしやすくなります。
樹脂サイディングは湿気・塩害・紫外線に強い
海沿いなど過酷な環境では樹脂が力を発揮します。
湿気の影響を受けにくい点も、素材の特徴として光ります。
地域ごとの相性を理解して選ぶ
素材の性能だけでなく、実際の環境でどのように作用するかを踏まえて選ぶことが大切です。
なぜ北米では樹脂サイディングが主流なのか?
耐候性・経済性・環境性能のバランスが優れている

北米の多様な気候に対応するため、外壁材には高い耐候性と合理性が求められます。
その条件に樹脂サイディングが適していたことから広く普及しました。
メンテナンスコストを抑えられる合理的な外壁材

長期的に家を維持するコストを抑えるという考え方が根付いており、塗装を前提としない樹脂が選ばれてきました。
日本でも注目が高まり始めている理由

外壁の維持費が上昇している現在、日本でも「長期コスト」を意識した素材選びが増えており、樹脂サイディングが再評価されています。
施工事例で見る違い
【事例①】窯業系から樹脂サイディングへリフォーム


【事例②】海沿いの住宅で塩害対策を実現


【事例③】ナチュラルデザインを長く維持できた施工例


どちらを選ぶべき?判断のポイント
デザイン性を重視するなら窯業系
種類が豊富で、外観の選択肢を幅広く持ちたい方に向いています。
メンテナンス性・耐久性・長期コスト重視なら樹脂サイディング
手入れのしやすさを優先したい場合は樹脂が適しています。
立地・ライフスタイル・将来コストを総合的に考える
どちらも優れた点を持っているため、性能の良し悪しではなく“家との相性”で選ぶことが後悔しないポイントです。
まとめ|これからの時代は“メンテナンスしやすさ”で選ぶ外壁へ
日本の常識=窯業系から、北米スタイル=樹脂へ
住宅の価値観や暮らし方の変化によって、素材選びの基準も変わりつつあります。
費用だけでなく“住まいの快適さ”で判断する時代
外壁は日々の暮らしを支える重要な部分です。
維持のしやすさは、生活の負担を大きく左右します。
専門店で、自宅に最適な素材を相談してみよう
家の環境や将来設計によって最適な素材は変わります。
専門店で比較しながら検討することで、後悔のない外壁選びができます。
